三冬（読み）ミフユ

デジタル大辞泉

み‐ふゆ【三冬】

冬の3か月。陰暦10月・11月・12月。さんとう。
「かぞふるも―の後の冬なればいとど寒さのきはめ行くかな」〈夫木・一八〉

さん‐とう【三冬】

１ 初冬・仲冬・晩冬の3か月。冬季の3か月。陰暦の10・11・12月。
２ 3回、冬を過ごすこと。3か年。

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

さん‐とう【三冬】

1. 〘 名詞 〙 冬の三か月。孟冬（陰暦一〇月）・仲冬（陰暦一一月）・季冬（陰暦一二月）の総称。また、三度の冬。三か年。《 季語・冬 》
   1. [初出の実例]「万里風塵別、三冬蘭蕙衰」(出典：懐風藻（751）贈旧識〈石上乙麻呂〉)
   2. 「一百果の柚を以て三冬の食としてぞ有ける」(出典：今昔物語集（1120頃か）一三)
   3. [その他の文献]〔漢書‐東方朔伝〕

み‐ふゆ【三冬】

1. 〘 名詞 〙 冬の三か月。陰暦の一〇月・一一月・一二月の総称。さんとう。
   1. [初出の実例]「比は三冬たつはじめのさだめなきそらなれば、ふりみふらすみ時雨もたえず」(出典：十六夜日記（1279‐82頃）)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【三冬】さんとう

冬三ケ月。

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出典　平凡社「普及版 字通」