三名部の浦(読み)みなべのうら

日本歴史地名大系 「三名部の浦」の解説

三名部の浦
みなべのうら

「万葉集」巻九の「大宝元年冬十月太政天皇大行天皇幸紀伊時歌十三首」のうちに

<資料は省略されています>

と詠まれる。この三名部の浦は、歌中にある鹿島の対岸、すなわち南部湾沿岸部にあたる。また「今昔物語集」巻一三に「美奈部郡ノ海辺」が舞台となった説話がある。摂津天王寺の僧道公が、美奈部みなべ郡の海辺の大木の根元に祀られた道祖神を法華経功徳によって行疫神から救い、さらに道端の神から観音眷属へと生れ変らせ、この海辺から柴の船に乗せ観音の浄土補陀落山へ送り出したという話である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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