三安(読み)さんやす

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三安」の意味・わかりやすい解説

三安
さんやす

1989年後半,日本の市場において債券株価,為替が同時に下落した現象。トリプル安ともいう。当時,円高,金利低下への期待から長短金利の逆転が生じており,また株価は経済実勢から乖離 (かいり) して上昇を続けていた。そうした状況下で,アメリカ金融緩和への期待の急速な後退などが契機となって債券,株価,為替が相互に影響し合い,三安となったと考えられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む