三尺帯(読み)サンジャクオビ

デジタル大辞泉の解説

さんじゃく‐おび【三尺帯】

長さが鯨尺で約3尺ある一重まわしの木綿をしごいて用いる。本来は職人三尺手ぬぐいを帯代わりに使ったもの。のちには長くして子供用などにした。
《多く1をしめていたところから》職人や遊び人のこと。
「伝法肌の―が」〈一葉にごりえ

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大辞林 第三版の解説

さんじゃくおび【三尺帯】

子供のへこ帯。また、近世、職人などが締めた三尺の手ぬぐいや木綿の帯。
を締めていたことから〕 職人や遊び人のこと。

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精選版 日本国語大辞典の解説

さんじゃく‐おび【三尺帯】

〘名〙
① (本来は職人が三尺手拭を半纏の上から帯がわりにしめたところから) 帯の一種。子供帯。長さが三尺で済まされるところからいう。三尺。
※浮世草子・椀久二世(1691)上「不断着の袖みぢかく三尺帯(オビ)の前結び」
② (多く①を締めていたところから) 職人や遊び人などの俗称。
雑俳・柳多留‐一二〇(1832)「秋葉から左り三尺帯がもて」

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世界大百科事典内の三尺帯の言及

【帯】より

…また袴を着用する武士には,かさばらない駒下駄(こまげた)結び,さむらい結び,はさみ込み結びなどが行われた。小児や少年には3尺の紺木綿を四つ折りとした三尺帯が用いられた。 明治維新以後は和服の需要が減少した結果,正装には従来の板帯,角帯が締められたが,一般には兵児(へこ)帯,三尺帯が普及し,現在に及んでいる。…

【扱】より

…扱は赤,黄,緑などの綸子(りんず)やちりめんで同色の房飾がついたものをいい,花嫁衣装の振袖の帯や,七歳児の祝着の帯の下側に畳んだ扱を巻いて左後腰で結ぶ。江戸時代,その前身が手拭と思われる三尺帯も,当初しごいて締めるところから扱帯と呼ばれた。長さが一回り3尺で職人などから始まったが,6尺となっても三尺帯と呼び,現在は子ども物の帯として残っている。…

【兵児帯】より

…幕末から明治にかけて,薩摩藩士が筒袖股引の軍装の上に,白木綿のしごき帯を締め帯刀したところから,この名称が起こった。職人などが帯として用いた三尺手ぬぐい(三尺帯)と区別するために呼んだのであろう。【山下 悦子】。…

※「三尺帯」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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