日本歴史地名大系 「三川内焼古窯跡群」の解説 三川内焼古窯跡群みかわちやきこようせきぐん 長崎県:佐世保市折尾瀬村三川内焼古窯跡群[現在地名]佐世保市三川内町など一六世紀後半からの陶磁器窯の跡。三川内町の一帯には唐津系陶器を焼いた牛石(うしいし)窯・葭の本(よしのもと)窯・柳の本(やなぎのもと)窯の跡、また陶器から陶磁器への移行がみられる木原地蔵平(きはらじぞうびら)窯・長葉山(ながはやま)窯の跡があるが、寛永二〇年(一六四三)平戸藩が白磁製品の量産化体制を確立するために設けたのが木原皿山・江永(えなが)皿山・三川内皿山の三ヵ所であった。これら皿山には多数の窯跡があるが、なかでも三川内皿山には寛文八年(一六六八)に三川内御細工所を設けて領内の窯業の中心とし、白磁染付・薄手白磁や精巧なひねり細工など割烹食器類を一貫して製作している。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by