三廻部村(読み)みくるべむら

日本歴史地名大系 「三廻部村」の解説

三廻部村
みくるべむら

[現在地名]秦野市三廻部

四十八瀬しじゆうはつせ川左岸台地上にあり、足柄上あしがらかみ郡に属する。北は三廻部山、南は菖蒲しようぶ村、東は四十八瀬川を隔て大住おおすみ堀斎藤ほりさいとう村、西は足柄上郡弥勒寺みろくじ村・中山なかやま村・土佐原とさはら(現松田町)に接する。弥勒寺村へ至る道の住吉すみよし神社前を住吉坂と称する。四十八瀬川から引く三廻部用水は室町時代以前の開設とされ、延宝五年(一六七七)には流路を延長、一町八反余の新田を開いた(「年貢割付状」観音院文書)正保国絵図に「三廻辺」とみえる。

天正一八年(一五九〇)小田原藩領、慶長一九年(一六一四)幕府直轄領、貞享三年(一六八六)小田原藩領、元禄一一年(一六九八)荻野山中藩領。宝永五年(一七〇八)富士山噴火後の荒廃のため再び幕府直轄領となり、天明三年(一七八三)小田原藩領。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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