三星城跡(読み)みつぼしじようあと

日本歴史地名大系 「三星城跡」の解説

三星城跡
みつぼしじようあと

[現在地名]美作町明見

梶並かじなみ川右岸沿い、三星山(二三三メートル)にある中世の山城跡。同川対岸南に林野はやしの(倉敷城)跡がある。後藤氏が居城して美作東部一帯に勢力を振るった。遺構は三つの峰にわたるが、山名はこの山容に由来するとも、山中の井戸に白昼でも三つの星の影を映したことによるとも伝える。最高所の本丸の郭は台形をなす小規模なものだが、北・西方の往来が眺望でき、東に三つ、西に二つの郭を有する連郭式となっている。南東の東の丸は北東部に複数の小郭を連ね、南部に竪堀を設ける。西の丸は長方形の郭で比較的規模が大きい。なお本丸北に長く土塁が築かれ、その切れ目の東方に屋敷跡がみられる。以上東西二七〇メートル・南北二九〇メートル。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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