日本歴史地名大系 「三条院薬師堂」の解説 三条院薬師堂さんじよういんやくしどう 福島県:伊達郡川俣町東五十沢村三条院薬師堂[現在地名]川俣町東福沢 坊ノ入田代(たしろ)川右岸の丘陵上に位置する。石階下に長床跡があり、麓の田代川左岸に三条院の前身の別当五十沢(いさざわ)坊があったという。薬師堂は木幡(こはた)山の支峰五十沢羽(いさざわは)山の本地堂で、木幡山参拝や羽山信仰の行や祭祀の場とされたものであろう。堂背後の尾根突端には一三世紀頃の常滑焼の経甕と古銭が発見された西田山(にしだやま)経塚がある。五十沢坊は江戸期は春日山神宮寺(明治六年廃寺)の六供坊の一つで、のち三条院(天台宗、昭和一五年頃廃寺)と改称された。神宮寺・三条院廃寺後、同じ六供坊であった赤坂(あかさか)の天台宗大円(だいえん)寺の管理となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by