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月光菩薩 がっこうぼさつCandraprabha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

月光菩薩
がっこうぼさつ
Candraprabha

日光菩薩とともに薬師如来脇侍として祀られる菩薩で,独尊で信仰されることはない。像容は日光菩薩と同様,普通は上半身裸形。宝冠や持物に月を表わす標識がつく場合もある。彫像では奈良薬師寺金堂本尊の脇侍が白鳳時代を代表する優品。東京芸術大学蔵の乾漆造の坐像は,破損は多いがもと京都高山寺に伝わった天平時代の作。このほか平安時代の遺品として京都醍醐寺,法隆寺講堂の薬師如来の脇侍,また鎌倉時代の代表的遺品として神奈川覚園寺の木像があげられる。

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デジタル大辞泉の解説

がっこう‐ぼさつ〔グワツクワウ‐〕【月光菩薩】

《〈梵〉Candra-prabhaの訳》薬師如来の右側に立つ脇侍の菩薩。→日光菩薩

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百科事典マイペディアの解説

月光菩薩【がっこうぼさつ】

日光菩薩と並ぶ薬師如来の脇侍。月の清浄光を人格化し,薬師如来の跡を継ぐべき菩薩とされる。東大寺法華堂,薬師寺金堂の像が有名。
→関連項目定慶薬師

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

月光菩薩 がっこうぼさつ

月の光を象徴するという菩薩。
薬師三尊のひとつ。釈迦(しゃか)の前生の姿ともされる。薬師如来の右脇に侍し,左の日光菩薩と対をなす。月輪をのせた蓮(はす)の茎をもつ姿であらわされることがおおい。ふつう単独で信仰されることはない。奈良の東大寺,薬師寺の像が有名。

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大辞林 第三版の解説

がっこうぼさつ【月光菩薩】

薬師如来の右脇に侍する菩薩。左脇の日光菩薩と薬師三尊をなす。がっこう。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

月光菩薩
がっこうぼさつ

薬師如来(やくしにょらい)の脇侍(きょうじ)で、日光菩薩と一対になる。月光はサンスクリット語チャンドラ・プラバCandra-prabhaの訳。この日光・月光の一対は、パキスタンのペシャワル市から出たカニシカ王の舎利(しゃり)容器に王をはさんでみられ、また、フビシカ王の貨幣には月神(マオ)と日神(ミイロ)の一対が示されている。日本では東大寺法華堂(ほっけどう)と薬師寺金堂の月光菩薩像が有名である。この2像にはとくに月を示す表現はないが、広隆寺の像には持物(じもつ)の蓮華(れんげ)に三日月が示されている。密教の曼荼羅(まんだら)に描かれたものにも三日月がみられる。三日月のモチーフはクシャン朝の貨幣の神像や帝王像にすでに現れている。[定方 晟]

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世界大百科事典内の月光菩薩の言及

【日光・月光】より

…薬師如来の脇侍として,《薬師本願経》には名のみ記されるが,その像容などは詳説されない。一般には蓮華上に日輪・月輪を執るのを図像的特色とする。薬師寺の薬師三尊像の両脇侍を最古の例とし,東大寺三月堂に日光・月光と伝える奈良時代の塑造立像があり,平安時代には法隆寺講堂,大阪勝尾寺,醍醐寺,神奈川宝城坊など,薬師三尊像の脇侍として造立された多くの作例があげられるが,おのおの図像的には必ずしも一様ではない。薬師【百橋 明穂】…

【薬師】より

…薬師瑠璃光(るりこう)如来とも呼ばれる。薬師は菩薩時代に12の大願を立て(その中に自分の名を聞く者を不具や病気から救うという項目がある),仏となって東方の浄瑠璃世界の主となり,日光菩薩,月光菩薩(日光・月光)を従えている。死の病人を救うために薬師如来に祈る供養法(続命法)が行われ,また薬師経を唱える信者を十二神将が守護するとも説かれる。…

※「月光菩薩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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