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日光菩薩 にっこうぼさつSūryaprabha

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

日光菩薩
にっこうぼさつ
Sūryaprabha

月光菩薩 (がっこうぼさつ) とともに薬師如来脇侍で,単独で信仰されることはない。この菩薩の誓願や慈悲は,あたかも日光が世界を照すように,あまねく世間を照すという。奈良薬師寺金堂本尊の脇侍像は,白鳳時代を代表する優品。平安時代の遺品としては,京都醍醐寺,奈良法隆寺講堂などの薬師如来の脇侍,鎌倉時代の代表的遺例としては神奈川覚園寺の木像などがある。

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百科事典マイペディアの解説

日光菩薩【にっこうぼさつ】

月光(がっこう)菩薩と並ぶ薬師如来の脇侍。太陽の慈悲光を人格化し,〈薬師経疏(ぎょうしょ)〉にはその本生譚(ほんじょうたん)と薬師如来の跡を継ぐべき菩薩であることを説く。
→関連項目定慶薬師

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デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

日光菩薩 にっこうぼさつ

太陽の光が闇をてらすように人々をすくうという菩薩。
薬師三尊のひとつ。薬師如来の左脇に侍し,右脇の月光(がっこう)菩薩と対をなす。日輪をのせた蓮(はす)の茎をもつ姿であらわされるが,持ち物のない姿もある。奈良の東大寺,薬師寺,法隆寺の像が有名。

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大辞林 第三版の解説

にっこうぼさつ【日光菩薩】

薬師如来の左脇に侍する菩薩。 → 薬師三尊

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

日光菩薩
にっこうぼさつ

薬師如来(やくしにょらい)の脇侍(きょうじ)で、月光菩薩と一対になる。日光はサンスクリット語スーリヤ・プラバSrya-prabhaの訳。インドでは太陽神(スーリヤ)が古くベーダ時代から信仰されていたが、それが力を増してくるのは西方の思想の影響によるらしく、紀元前2世紀ごろから太陽神信仰の図像的表現が顕著になる。無量(むりょう)光仏、弥勒(みろく)菩薩、毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)、大日(だいにち)如来、日天もみな光と関係があり、日光菩薩もそうした思想背景のなかから生まれた。なお、Sryaはラテン語sol、ギリシア語hliosと同語源である。日本の彫像としては、東大寺法華(ほっけ)堂、薬師寺金堂の像が有名。類似の神格として密教の日天がある。[定方 晟]

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世界大百科事典内の日光菩薩の言及

【薬師】より

…薬師瑠璃光(るりこう)如来とも呼ばれる。薬師は菩薩時代に12の大願を立て(その中に自分の名を聞く者を不具や病気から救うという項目がある),仏となって東方の浄瑠璃世界の主となり,日光菩薩,月光菩薩(日光・月光)を従えている。死の病人を救うために薬師如来に祈る供養法(続命法)が行われ,また薬師経を唱える信者を十二神将が守護するとも説かれる。…

※「日光菩薩」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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