三杯(読み)サンバイ

デジタル大辞泉 「三杯」の意味・読み・例文・類語

さん‐ばい【三杯/三×盃】

1杯の3倍。「砂糖大さじ―」「駆けつけ―」→はい
三杯酢」の略。

さん‐ばい

中国四国地方で)田の神のこと。
[補説]「三杯」「三拝」「三把」「三祓」などとも当てて書く。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「三杯」の意味・読み・例文・類語

さん‐ばい【三杯・三盃】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 三つの容器に入れた酒、茶、飯など。また、容器三つ分にはいる分量
    1. [初出の実例]「イチニンヅツ サケ sànbài(サンバイ)ヅツヲ ノマレタ」(出典:コリャード日本文典(1632))
  3. 三つ重ねの杯による祝いの杯事。昆布搗栗熨斗をそえた。
    1. [初出の実例]「如先規三杯祝在之。目出々々」(出典:言国卿記‐明応七年(1498)正月一日)
  4. 金一両を一杯とし、それを三つ合わせた金額。金三両のこと。
    1. [初出の実例]「先づ以てそちがかげぢゃと、四郎兵衛には又三ばいの祝ひをとらせ」(出典:浮世草子・傾城禁短気(1711)四)
  5. さんばいず(三杯酢)」の略。

みつ‐さかずき‥さかづき【三杯】

  1. 〘 名詞 〙みつぐみさかずき(三組杯)
    1. [初出の実例]「一番に三つ盃重たるをすうる所にて上の盃をとりて相手に礼をして」(出典:伊勢兵庫守貞宗記(1509頃か))

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