三河仏壇(読み)みかわぶつだん

事典 日本の地域ブランド・名産品 「三河仏壇」の解説

三河仏壇[仏壇・仏具]
みかわぶつだん

東海地方、愛知県の地域ブランド。
愛知県三河産の仏壇。三河地方では原材料である松・杉・檜などの良材矢作川水運を利用して容易に入手でき、漆も三河北部で採れたため、仏壇製作に適していた。この地方では、仏壇を押入に安置する習慣があったため、押入の大きさに合わせ、いかに豪華に拝みやすくするかに工夫が凝らされた。そのため、台は低く、豪華な屋根がよく見えるよう、うねり長押にされている。1976(昭和51)年12月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2008(平成20)年6月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5145953号。地域団体商標の権利者は、三河仏壇振興協同組合。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「三河仏壇」の解説

三河仏壇

愛知県岡崎市、豊橋市半田市などの三河地方で生産される仏壇。元禄年間に仏壇師庄八家(しょうはちけ)が矢作川から運ばれる良質な木材と三河北部の猿投山麓でとれる漆を材料として仏壇をつくりはじめたのが起源とされる。国指定伝統的工芸品。

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