日本大百科全書(ニッポニカ) 「三石ろう石」の意味・わかりやすい解説 三石ろう石みついしろうせき 岡山県備前(びぜん)市三石付近に産する葉(よう)ろう石を主とする鉱石。石英斑岩(はんがん)岩脈の熱水変質により形成されたもので、鉱床はその中に不規則塊状あるいはレンズ状に発達している。日本のろう石鉱床のなかでもっとも古く、18世紀末ころから印材または彫刻材として採取された。明治維新後に学校教育が行われるようになって石筆に利用され、現在では耐火れんが・炉材などの耐火物、クレー原料、農薬などに利用されている。[斎藤靖二][参照項目] | 石材 | 斑岩 | 三石 | 葉ろう石 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例