三綱領・八条目(読み)さんこうりょう・はちじょうもく(その他表記)San-gang-ling Ba-tiao-mu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三綱領・八条目」の意味・わかりやすい解説

三綱領・八条目
さんこうりょう・はちじょうもく
San-gang-ling Ba-tiao-mu

中国の古典大学』に説かれている儒家学問のプログラム。三綱領は,明明徳 (明徳を明らかにする) ,親民 (民を親しく愛する) ,止於至善 (至善に止まる) 。八条目は,格物,致知誠意,正心,修身斉家,治国,平天下。この八条目のおのおのは,それぞれ三綱領に配当される。三綱領と八条目は,宋代になって道学儒者に重視されるようになった。朱子は「親民」を「新民 (民を新たにする) 」と読み替えて解釈した。最も解釈の分れたところは,八条目の最初に位置する格物で,「物を正す」と読むか「物にいたる」と読むかの違いが,朱子学と陽明学との違いになった (→格物致知 ) 。

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