日本歴史地名大系 「三頭越」の解説 三頭越さんとうごえ 香川県:仲多度郡琴南町勝浦村三頭越川東の美霞洞(かわひがしのみかどう)温泉から、国道四三八号を東へ約一キロ進んだ明神(みようじん)川左岸の久保(くぼ)谷を起点とする。ここから幅〇・五メートルの険しい山道を約三キロ登って、標高七九五メートルの峠を越えて徳島県美馬(みま)郡美馬町へ下りる。三頭の名は、阿讃山地の徳島県側の三頭山や三頭神社に由来する。阿波から金毘羅へ参詣する道として早くから利用され、峠の頂上にある石の大鳥居の阿波側に「金毘羅大権現」、讃岐側に「三頭大権現」の額が背中合せに掛かっており、近くに天狗地蔵・乳房地蔵と併称される二体の石像と、「こんぴら大門まで十七里 左馬道 世話人兵吉」と彫られた道標が立っている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報