上丹生村・下丹生村(読み)かみにうむら・しもにうむら

日本歴史地名大系 「上丹生村・下丹生村」の解説

上丹生村・下丹生村
かみにうむら・しもにうむら

[現在地名]奈良市丹生

きたやま村西北方にある。下丹生地内に丹生神社が鎮座する。応永一三年(一四〇六)の法花寺田畠本券(菅孝次郎氏蔵文書)に「丹生御杣」「丹生杣内」とある。近世初期には一村であったらしく、慶長郷帳の村高五三三・一四石、うち三一四・六三石は御番衆領、二一八・五一石は幕府領(代官間宮三郎右衛門)からなる相給村であった。元禄郷帳では上下の二村が記される。

御番衆領は元和元年(一六一五)郡山藩(水野勝成)領となり、のち同藩の二割半無地高増政策により村高三九五・六八三石となり、延宝七年(一六七九)幕府領に編入された。元禄一五年(一七〇二)川越藩(柳沢吉保)領、宝永元年(一七〇四)再び幕府領となり、享和元年(一八〇一)再び郡山藩(柳沢保光)領となる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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