上久世村
かみくぜむら
[現在地名]南区久世〈上久世町・川原町・高田町〉
西国街道(現国道一七一号線)が桂川を西へ渡河した付近から西方に村域が広がる。北は葛野郡下津林村・牛ヶ瀬村、南は大藪村・中久世村、西は川島村(いずれも現西京区)で、東は桂川。
中世は東寺鎮守八幡宮領上久世庄として推移し、桂川用水などにより、隣接の諸庄と堅固に結びつき(桂川用水)、寛政二年(一七九〇)七月付の久世渡に関する七ヵ村(上久世・大藪・築山・嶋・石原・下久世・中久世村)の村定は、そうした関係が近世においてもなお存在したことを示している(井上隆司家文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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