日本歴史地名大系 「桂川用水」の解説
桂川用水
かつらがわようすい
京都府は昭和三三年(一九五八)以来、洛西用水改良事業を施行、桂川右岸の農業用水を確保しているが、その主要幹線はこの五〇〇年前の用水路をそのまま利用している。
史料上の初見は暦応年間(一三三八―四二)の上久世季継ら土豪の連署契状(革島文書)で、
とあり、用水の開発が鎌倉時代にさかのぼることを示唆する。また契状は、今井溝から最も多量の引水をしていた東寺領上久世庄・
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報