上入野村
かみいりのむら
[現在地名]常北町上入野
村の北から東にかけて藤井川が流れ、南を前沢川が東流する。西は下古内村、木葉下村(現水戸市)。村の東は標高四五メートル前後の舌状の台地で、西には標高一四五メートルの白雲山を中心とした森林がある。水戸から日光への街道、宍戸(現西茨城郡友部町)への街道、笠間(現笠間市)への街道が当村内を通る。人家は笠間への往還の両側に多い。
「和名抄」にみえる那賀郡入野郷の本郷はこことされる。久寿三年(一一五六)頃と思われる鹿島神宮神領目録(賜蘆文庫文書所収の鹿島文書)には「いの 一石」とみえる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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