日本歴史地名大系 「上分賀茂神社」の解説 上分賀茂神社かみぶんかもじんじや 高知県:須崎市上分村上分賀茂神社[現在地名]須崎市上分南流する新荘(しんじよう)川が東に向きを変える地の左岸、通称遅越(おそごえ)の字神宮寺(じんぐうじ)に鎮座。祭神は玉依姫命・別雷神。旧郷社。古来、上分・池(いけ)ノ内(うち)・下郷(しもごう)三ヵ村の総鎮守。「南路志」には津野元勝が文明年中(一四六九―八七)に勧請したとあるが、「蠧簡集」に「鴨御鳥居大檀那藤原之高享徳弐年癸酉霜月三日」の棟札銘を載せるので、享徳二年(一四五三)以前に神社があったことがわかる。京都下鴨神社領津野(つの)新庄は、正安三年(一三〇一)の和与状(「賀茂御祖皇大神宮諸国神戸記」所収)によれば下郷と中氏(なかうじ)を結ぶ線で中分され、境界線の西の上分・下郷と、東にある飛地の池ノ内が領家分となった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by