上品上生(読み)ジョウボンジョウショウ

デジタル大辞泉 「上品上生」の意味・読み・例文・類語

じょうぼん‐じょうしょう〔ジヤウボンジヤウシヤウ〕【上品上生】

仏語九品くほん最高位
最高のランクにあるもの。最上級品。
「―の歌も、下品下生の歌も、人丸御歌ならずや」〈戴恩記

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精選版 日本国語大辞典 「上品上生」の意味・読み・例文・類語

じょうぼん‐じょうしょうジャウボンジャウシャウ【上品上生】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 仏語。上品往生の中の最上級。極楽浄土往生の九品(くほん)の中の最上位。また、その位の人として生まれること。往生するとすぐ仏にまみえ、無生法忍を得るという。
    1. [初出の実例]「上品上生者、若有衆生、願彼国者、発三種心、即便往生」(出典往生要集(984‐985)大文九)
    2. 「現世は御寿命延び、後世は極楽の上品上生に上らせ給べきなり」(出典:栄花物語(1028‐92頃)うたがひ)
  3. ( 九品の等級にならって ) 最もすぐれた等級であること。また、そのもの。上品上。上品上味。
    1. [初出の実例]「公任卿和歌の九品をえらび給ひしにも、上品上生の歌も、下品下生の歌も、人丸の御歌ならずや」(出典:随筆・戴恩記(1644頃)下)

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