上安原村(読み)かみやすはらむら

日本歴史地名大系 「上安原村」の解説

上安原村
かみやすはらむら

[現在地名]金沢市上安原町・みどり一―二丁目

専光寺新せんこうじしん村の南、犀川支流安原川の下流東岸に位置する。同川の対岸北西方に下安原村がある。天正一四年(一五八六)一月二二日に佐那武さなたけ明神社再興にあたって前田利家が尽力すべき村々を書上げた印判状(大野湊神社文書)に安原村がみえ、のちに上・下の二村に分れたのであろう。正中二年(一三二五)九月二四日の大野庄西条村等田数注文(天龍寺文書)に西安原村・東安原新保がみえ、両所は下地中分された大野おおの庄のうち地頭方に属したと推定される。うち東安原新保は総田数四町五反五代、定田三町九反五代(米五四石九斗四升)、銭二二〇文と注進され、西安原村は総田数一五町五反一〇代、うち定田一三町二反三五代(米二一一石一斗四升八合)、畠三反(大豆九斗)、銭九貫二一五文・綿六両四朱四累と注進されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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