上山英一郎(読み)ウエヤマ エイイチロウ

20世紀日本人名事典 「上山英一郎」の解説

上山 英一郎
ウエヤマ エイイチロウ

明治〜昭和期の実業家 大日本除虫菊創立者。



生年
文久2年(1862年)

没年
昭和18(1943)年9月7日

出生地
紀伊国有田郡(和歌山県)

学歴〔年〕
慶応義塾

経歴
慶応義塾卒業後、郷里の和歌山県有田に戻り、家業ミカン栽培に従事。明治18年ミカンの輸出を志して上山商店(のち大日本除虫菊)を創業。恩師福沢諭吉の紹介で米国でのミカン販売を計画していたH.E.アモアにミカンの苗を提供したのをきっかけに除虫菊の種子を譲り受け、その栽培に着手。全国への普及に力を入れ、23年世界初の棒状蚊取り線香「金鳥香」を発明。35年には渦巻き形にして飛躍的に燃焼時間を延ばすことに成功した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「上山英一郎」の解説

上山英一郎 うえやま-えいいちろう

1861-1943 明治-昭和時代前期の実業家。
文久元年生まれ。慶応義塾でまなび,郷里の和歌山県有田郡にかえり家業のミカン栽培に従事する。明治18年福沢諭吉にアメリカ人アーモアを紹介され,除虫菊の種子を入手。これを栽培して蚊取り線香などを製造,大日本除虫菊を創立し,製品海外にも輸出した。昭和18年9月7日死去。83歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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