上平吹村(読み)かみひらぶきむら

日本歴史地名大系 「上平吹村」の解説

上平吹村
かみひらぶきむら

[現在地名]南条町上平吹・しま

日野山の西麓で、村の西部を日野川が北流する。日野川の左岸に枝村の島があり、上平吹を東村、島を西村とよんで区別した。慶長一一年(一六〇六)頃の越前国絵図に「平吹村」(高二五六九・〇二七石)がみえ、この平吹村が正保郷帳で上・中・下の三村に分割記載され、以降三村となった(中平吹・下平吹は現武生市)。同帳によれば、当村の総石高は六一二石余で、うち田方五五五石余・畠方五六石余であった。初め福井藩領であったが、貞享三年(一六八六)以降、幕府領との割郷になった。同四年の南条郡々高反別本百姓雑家百姓男女人別改(「越前宗門帳」所収)によれば、高持百姓四〇軒二四六人・雑家三一軒九一人であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android