上柳村(読み)かみやなぎむら

日本歴史地名大系 「上柳村」の解説

上柳村
かみやなぎむら

[現在地名]庄和町上柳

金崎かなさき村の北西庄内古しようないふる川右岸に立地する。正保(一六四四―四八)頃に開かれ、慶安(一六四八―五二)に上柳島新田、延宝三年(一六七五)に上柳村と称したという(郡村誌)元禄郷帳に村名がみえ、高九八二石余。正保以降幕府領であったとされ、享保一一年(一七二六)の江戸川通川除出入裁許請書(土生津家文書)で確認できるが、文化元年(一八〇四)の関宿領・庄内領惣新田領村高地頭姓名書上帳控(石川家文書)によると幕府領六九八石余・旗本能勢領三〇石余・同武島領九三石余・同三宅領五一石余・同高田領八〇石余・同久野領二五石余となっている。

上柳村
かみやなぎむら

[現在地名]長岡市上柳町・雁島がんじま

信濃川左岸に近く、雁島新田の南東にあるが、元禄(一六八八―一七〇四)以前は下柳村南方蓮潟はすがた村・寺島てらじま村の東方にあった。上柳村も下柳村ももとは信濃川の中洲の柳島にあって、その名を得たものであろう。天正村名考(温古之栞)に「柳の島十一軒」とあるのは、この両村の戸数をさしたものか。元和四年(一六一八)の長岡藩知行目録に村名がみえ、高四〇石九斗余、河根川組に属した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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