日本歴史地名大系 「上河戸村」の解説 上河戸村かみかわどむら 島根県:江津市上河戸村[現在地名]江津市松川町上河戸(まつかわちようかみかわど)那賀郡の都治(つち)川下流部左岸にあり、右岸の下河戸村に対する。北は都治本(つちほん)郷、東は畑田(はただ)村、南は市(いち)村。都治川流域の低地は江川の増水時には本流からの逆流による水害常襲地帯で、山間部は地味不良「甘藷ノ外適作ナシ」とされる地域である(郡村誌)。正保国絵図に上川戸村とみえ、高一二〇石余。元禄一〇年(一六九七)の石見銀山領村々覚によれば田方九四石余・畑方二六石余、年貢高は米四二石余・銀二一四匁、家数本家九・門屋二九、人数一六〇、馬三・牛一〇。文政二年(一八一九)の家数人別牛馬調(野沢家文書)では家数五二・人数三一〇、牛一九。「郡村誌」によれば水田二一町三反余・畑一七町六反余で、戸数は寺社を含めて六二、人数九六、農閑期には薪・商荷の運送を副とするとある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by