上泉徳弥(読み)カミイズミ トクヤ

20世紀日本人名事典 「上泉徳弥」の解説

上泉 徳弥
カミイズミ トクヤ

明治・大正期の海軍中将,社会教育家



生年
慶応1年9月25日(1865年)

没年
昭和21(1946)年11月27日

出生地
山形県

学歴〔年〕
早稲田大学英文科

経歴
明治27年の日清戦争には呉鎮守府参謀、大連湾要港部副官として従軍、31年「八重山」副長、33年「秋津洲」副長、36年軍令部副官。日露戦争では大本営参謀、38年「浪速」艦長、42年「薩摩」艦長、大正2年横須賀及び佐世保水雷隊司令官、3年中将となり予備役。その後大日本主義を唱えて各地を講演旅行、10年教化団体国風会会長となった。昭和5年のロンドン海軍軍縮条約批准に反対を唱え、6年満州侵略では徹底遂行を、8年国際連盟脱退を主張、共産主義撲滅のため全国教化団体大会を開くなど、軍国主義的な思想教化に活動した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「上泉徳弥」の解説

上泉徳弥 かみいずみ-とくや

1865-1946 明治-大正時代軍人
慶応元年9月25日生まれ。日清戦争では呉(くれ)鎮守府参謀,日露戦争では大本営参謀となる。浪速(なにわ),薩摩(さつま)などの艦長をへて大正2年横須賀,佐世保の水雷隊司令官。海軍中将。退役後,大日本主義をとなえ,教化団体国風会会長に就任。昭和21年11月27日死去。82歳。出羽(でわ)(山形県)出身。海軍兵学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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