上津遺跡(読み)こうづいせき

日本歴史地名大系 「上津遺跡」の解説

上津遺跡
こうづいせき

[現在地名]木津町大字木津 宮ノ裏

御霊ごりよう神社と木津川堤防との間に位置し、奈良時代から平安前期にわたる遺跡。昭和五二年(一九七七)に調査が行われた結果、遺跡南側に柵列を伴い東西に直線的に延びる溝状遺構があり、その規模は長さ一六六メートル、幅二・五メートル、深さ〇・五メートル。そのほか掘立柱建物五棟・井戸跡・多数の土壙などの遺構が発掘された。また須恵器・土師器・土馬・土錘紡錘車・瓦・黒色土器・施釉陶器・銭貨などが出土した。土器には外面に「宮万呂」「大原」「我」など墨書のあるものが五〇点もあり、銭貨には和同開珎・万年通宝・神功開宝など三五枚がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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