上白金村(読み)かみしろかねむら

日本歴史地名大系 「上白金村」の解説

上白金村
かみしろかねむら

[現在地名]関市上白金

長良川と津保つぼ川とに挟まれた平坦地の村。武儀むぎ郡に属し、東は小簗おやな村、西は長良川(今川)を隔てて戸田とだ村。上白銀とも記す。いま川は永禄九年(一五六六)洪水小瀬おぜ・小簗両村付近から南下する河道ができたが、天明二年(一七八二)の洪水で今日のような河道となる。中世には白金庄の庄域で、室町後期に上下に分れたと考えられる。当地の白山神社蔵の永禄三年二月一二日銘をもつ神明社社殿造立棟札に「濃州武義之郡上白金郷」とある。元和二年(一六一六)の村高領知改帳では旗本村瀬重治領で、村高三七〇石余。正保郷帳には上白銀村とみえ、畑方三七〇石、ほかに小物成一斗がある。万治三年(一六六〇)以後幕府領となるが、元文二年(一七三七)の岩村侍従領知目録(入山文書)に村名がみえ、岩村藩領として幕末に至る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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