上福田地村(読み)かみふくでんじむら

日本歴史地名大系 「上福田地村」の解説

上福田地村
かみふくでんじむら

[現在地名]森町睦実むつみ

戸綿とわた村の南西太田おおた川左岸にある。周知すち郡に属する。天正一七年(一五八九)七月七日付の徳川家七ヵ条定書のうちに「遠州福田地 百姓等」に宛てたもの(相羽文書)がある。「遠江国風土記伝」によれば当村は飯田いいだ郷の村で、正保(一六四四―四八)以前に上・下二村に分れたとある。「遠淡海地志」には古来長川村というと記される。草分けは相羽家とその従者六人の七軒であるといわれる。正保郷帳に上福田地村とみえ高七六石余(田方六五石余・畑方九石余・泉蔵領一石余)、水損・日損と注記される。幕府領。享保郷村高帳では掛川藩預所。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android