上裏(読み)アゲウラ

デジタル大辞泉 「上裏」の意味・読み・例文・類語

あげ‐うら【上(げ)裏】

日本建築で、軒の裏側などの、下から直接見える部分
《「仕上げ裏打ち」の略》軸物や額などを表装するとき、最後の仕上げとしてする裏打ち。

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精選版 日本国語大辞典 「上裏」の意味・読み・例文・類語

あげ‐うら【上裏】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 建築で、軒の裏など上のほうにあって、下方から見える裏の部分。〔日本建築辞彙(1906)〕
  3. ( から ) 下方から見える裏の部分にいう。
    1. [初出の実例]「(さくはん)の嚊(かか)じゃそふで、白粉(おしろい)を、鼻の穴の、上裏(アゲウラ)まで念入て塗た女房が」(出典:談義本・教訓雑長持(1752)海鹿の九蔵天狗に逢ひし事)
  4. ( 「しあげうらうち(仕上裏打)」の略 ) 軸物や額面などを表装する場合、最後の仕上げに行なう裏打ち。

かみ‐うら【上裏】

  1. 〘 名詞 〙 ( 裾に対して上部にあるところから ) 袷(あわせ)などの裏地の胴の部分をいう和裁の語。胴部分に用いる裏地のこともいう。胴裏奥裏

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