上赤名村
かみあかなむら
[現在地名]赤来町上赤名
南は赤名峠で備後国三次郡横谷村(現広島県布野村)、北は赤名町と下赤名村、東は真木村、西は石見国邑智郡井戸谷村。村のほぼ中央を神戸川が北流。南には女亀山(八三〇・三メートル)および三国山(七九五・四メートル)などの高山があり、北を除き周囲はおおむね山脈となる。赤名宿西側の家並を含む出雲備後道沿いは水田地帯である。「出雲国風土記」の飯石郡野見野は真木村との境付近の呑谷の草山に比定される。中世の赤穴庄の遺称地。慶長七年(一六〇二)の上赤穴村御検地帳では田方五五町五反余・高六五八石余、畑方九町七反余・高六四石余、百姓屋敷数は一〇五。寛文一〇年(一六七〇)の検地帳では田方六三町九反余・高八二四石余、畑方一一町八反余・高六三石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 