20世紀日本人名事典 「上野瞭」の解説
上野 瞭
ウエノ リョウ
昭和・平成期の児童文学作家・評論家 同志社女子大学名誉教授。
- 生年
- 昭和3(1928)年8月16日
- 没年
- 平成14(2002)年1月27日
- 出生地
- 京都府京都市
- 学歴〔年〕
- 同志社大学文学部文化学科〔昭和27年〕卒
- 主な受賞名〔年〕
- 日本児童文学者協会賞(第23回)〔昭和58年〕「ひげよ、さらば」,京都新聞五大賞文化賞〔平成5年〕
- 経歴
- 昭和20年舞鶴海軍工廠に勤めた後、代用教員、21年立命館大学専門部を経て、同志社大学文化学科に編入、27年に卒業して平安高校に勤務。この間、25年に「童話集=蟻」を出版。片山悠らの同人誌「馬車」に評論を執筆。42年に評論「戦後児童文学論」を出版して注目され、43年長編創作「ちょんまげ手まり歌」を出版。以後「わたしの児童文学ノート」(45年)「現代の児童文学」(47年)「ネバーランドの発想」(49年)「われらの時代のピーターパン」(53年)「アリスたちの麦わら帽子」(59年)など児童文学評論集をつぎつぎと執筆。49年から同志社女子大学で児童文化を担当した。創作としては「ひげよ、さらば」「さらば、おやじどの」「もしもし、こちらライオン」「日本宝島」などの他、大人向けの長編小説「砂の上のロビンソン」(平成元年映画化)「アリスの穴の中で」「三軒目のドラキュラ」、エッセイ集「ただいま故障中」他がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報