上野葉子(読み)ウエノ ヨウコ

20世紀日本人名事典 「上野葉子」の解説

上野 葉子
ウエノ ヨウコ

明治・大正期の評論家,小説家



生年
明治19(1886)年4月5日

没年
昭和3(1928)年7月17日

出生地
岐阜県大垣町(大垣市)

旧姓(旧名)
稲葉 てつ

別名
別名=葉 はるか

学歴〔年〕
東京女高師文科(現・お茶の水女子大学)卒

経歴
明治41年福井高女教諭となり、海軍士官の夫と結婚後は夫の任地教職に就く。傍ら、44年「青鞜」に「痛みと芸術と」を寄稿。以後、「人形の家より女性問題へ」「進化上より見たる男女」など長文の女性論を発表し、「青鞜」における突出した女性解放理論家として活躍。のち小説を書き、大正10年葉はるか名義で長編雑音の中より」を大阪朝日新聞の懸賞小説に応募し佳作となった。他の作品に「骸骨を抱いて」「女房始め」など。没後、夫の手により「葉子全集」全2巻が自費出版された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「上野葉子」の解説

上野葉子 うえの-ようこ

1886-1927 明治-大正時代の評論家,小説家。
明治19年4月5日生まれ。福井高女教員となり,結婚後は海軍士官の夫の勤務地で教職につく。「青鞜(せいとう)」に明治44年「痛みと芸術と」,45年「「人形の家」より女性問題へ」などを発表。昭和2年死去。42歳。夫の手で翌年「葉子全集」が刊行された。岐阜県出身。東京女高師(現お茶の水女子大)卒。旧姓は稲葉。本名はちづ。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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