日本歴史地名大系 「上阿田木神社」の解説 上阿田木神社かみあたぎじんじや 和歌山県:日高郡美山村初湯川村上阿田木神社[現在地名]美山村初湯川日高(ひだか)川に愛(あたい)川が合流する地点の東にある小高い地に鎮座。祭神は伊弉諾(いざなぎ)命・伊弉冊(いざなみ)命・奇御気野(くしみけの)命ほか一一座。旧村社。古くは上愛徳(かみあいとく)六社権現社と称した。熊野権現が新宮より寒川大原(そうがわおおはら)ノ峰御社(みねみやしろ)原に垂迹の後、皆瀬(かいぜ)(現美山村)の下阿田木神社の地に鎮まるまでの間、延長六年(九二八)から寛治五年(一〇九一)まで鎮座した地といわれ、熊野権現が当地より巾子形(こしかた)原(現同村上越方)に移った後、この跡地に郷民が六社権現を勧請して上愛徳六社権現として祀ったという。永禄年間(一五五八―七〇)火災で焼亡したが、元亀(一五七〇―七三)頃当地の領主寒川氏が再興(日高郡誌)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by