上阿田木神社(読み)かみあたぎじんじや

日本歴史地名大系 「上阿田木神社」の解説

上阿田木神社
かみあたぎじんじや

[現在地名]美山村初湯川

日高ひだか川にあたい川が合流する地点の東にある小高い地に鎮座祭神伊弉諾いざなぎ命・伊弉冊いざなみ命・奇御気野くしみけの命ほか一一座。旧村社。古くは上愛徳かみあいとく六社権現社と称した。熊野権現新宮より寒川大原そうがわおおはら峰御社みねみやしろ原に垂迹の後、皆瀬かいぜ(現美山村)の下阿田木神社の地に鎮まるまでの間、延長六年(九二八)から寛治五年(一〇九一)まで鎮座した地といわれ、熊野権現が当地より巾子形こしかた(現同村上越方)に移った後、この跡地に郷民が六社権現を勧請して上愛徳六社権現として祀ったという。永禄年間(一五五八―七〇)火災で焼亡したが、元亀(一五七〇―七三)頃当地の領主寒川氏が再興(日高郡誌)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

ベートーベンの「第九」

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android