上高井戸宿・下高井戸宿(読み)かみたかいどしゆく・しもたかいどしゆく

日本歴史地名大系 「上高井戸宿・下高井戸宿」の解説

上高井戸宿・下高井戸宿
かみたかいどしゆく・しもたかいどしゆく

江戸時代の甲州道中宿駅。上・下二宿で一宿と指定されていた。はじめ江戸日本橋から数えて第一番目の宿であったが、内藤新宿が成立したことで二番目となった。東側に下高井戸宿があり、西側の上高井戸宿まで一二町四〇間(宿村大概帳)

下高井戸宿は宿往還の長さ左側一三町四〇間・右側一八町余。毎月一―一五日の間は二里の内藤新宿、二里一六町四〇間の上石原かみいしはら宿(現調布市)、二里九町四〇間の下石原宿(現同上)、二里一町四〇間の上布田かみふだ宿(現同上)に継送した(宿村大概帳)。天和元年(一六八一)の触書(御触書集成)によれば、内藤新宿が設置される以前は江戸より下高井戸まで四里、本駄賃一駄一六四文・一匹軽尻馬賃一一一文・人足一人七九文であった。元禄一一年(一六九八)浅草の商人らが江戸と高井戸宿の間が遠いので中間に新宿の設置を願出た結果、内藤新宿が置かれた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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