下はる(読み)クダハル

デジタル大辞泉 「下はる」の意味・読み・例文・類語

くだは・る【下はる】

[動ラ四]《「くださる」の音変化。近世上方かみがたで、侠客きょうかく相撲取りなどが用いた》
下さる1」に同じ。
「下んせ、下んせ、―・りませ」〈浄・忠臣講釈
補助動詞)動詞の連用形接続助詞「て」を添えた形に付いて、「…てくれる」の意の尊敬語。…てくださる。
「きっと押してゐて―・れや」〈浄・双蝶蝶

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精選版 日本国語大辞典 「下はる」の意味・読み・例文・類語

くだは・る【下】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行四段活用 〙 四段動詞「くださる(下)」の変化した語。上方で、侠客、相撲取、盗人などが多く用いた。
    1. [初出の実例]「お侍様味ようしやました。どれ分け口下はりませ」(出典:浄瑠璃・釜淵双級巴(1737)上)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙くだはれる(下)

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