下中津川村
しもなかつかわむら
[現在地名]昭和村下中津川
小中津川村の北西にあり、野尻川の氾濫原に開かれた村で、田島街道が通り、野尻川が北流する。町・中村・新屋敷・宿原・新田・阿久登・気多淵の七区が点在する。中津川の地名は戦国期からみられ、長享二年(一四八八)八月二三日の兵庫助政輔判物(山内文書)に「中津河之村之中のしりのむら」とある。永正一一年(一五一四)四月一三日の蘆名盛高判物(同文書)にも「大沼中津川之内野尻村」とあって、文禄三年(一五九四)の大沼郡中津川くい丸御検地帳(福島県史)にもあるとおり、佐倉村・小中津川村・当村・野尻村まで包含した地域を中津川とよんだと考えられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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