下仁豊野村(読み)しもにぶのむら

日本歴史地名大系 「下仁豊野村」の解説

下仁豊野村
しもにぶのむら

[現在地名]姫路市仁豊野

上砥堀かみとほり村の北に位置し、いち川中流右岸に立地する。東は市川を挟んで橋爪はしづめ村。生野いくの街道が通る。慶長国絵図には砥堀村の北の当村付近に西にし村・橋爪村が記されている。橋爪村庄屋伊兵衛が書記した年不詳の村絵図(橋爪自治会蔵)には市川右岸に「古来之橋爪村」畑一〇町四反余、左岸に「橋爪村之田地」七町七反余と記されている。宝永二年(一七〇五)神西郡仁豊野村明細帳(仁豊野自治会蔵)には「仁豊野村之義ハ寛永三年寅ノ年ニ本多美濃守様御取立之処ニ而御座候、其節より諸役御赦免被為成」と記されており、慶長国絵図にみえる橋爪村は寛永三年(一六二六)頃に市川左岸に移転し、その後に仁豊野村が成立、同じ頃に西村は消滅したものと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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