下南条町(読み)しもなんじようまち

日本歴史地名大系 「下南条町」の解説

下南条町
しもなんじようまち

[現在地名]丸亀市南条町なんじようまち

城の北西部、城下西端に位置する。南北の通りに沿う町で、西側は南の上南条町に続く寺町を形成した。「西讃府志」に「上南条町ヨリ北ニ続テ横町ニ至ル、町長サ東側三十一間四尺、西側一町五十一間四尺、本照寺ヨリ東ニ折レテ小路アリ長サ十八間」とある。北はよこ町、東は塩飽しわく町、西は外堀西汐入にししおいり川を結ぶ水路を挟んで那珂なか地方じかた村。万治年間(一六五八―六一)の城下図には通りの東側に古町と記され、生駒氏時代に成立したと考えられる。同氏による城下建設の際、阿野あや郡南条(現綾歌郡綾上町)より住民を移住させて町が成立したと伝える(丸亀市史)。前掲城下図には通りの西側が寺屋敷と記され、寿覚じゆかく(現浄土宗)・円亀山詮量院宗泉そうせん(現日蓮宗)・陽面山本照ほんしよう(現法華宗本門流)法音ほうおん寺がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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