下愚(読み)カグ

デジタル大辞泉 「下愚」の意味・読み・例文・類語

か‐ぐ【下愚】

《「論語」陽貨から》はなはだ愚かであること。また、その人。至愚。⇔上知
「この人は―の性移るべからず」〈徒然・八五〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「下愚」の意味・読み・例文・類語

か‐ぐ【下愚】

  1. 〘 名詞 〙 極めて愚かなこと。また、その人。至愚。⇔上知
    1. [初出の実例]「伏願、陛下降上天之反照、憐下愚之不一レ移」(出典本朝文粋(1060頃)四・貞信公天皇元服後辞摂政表〈大江朝綱〉)
    2. 「上智はをしへられず、下愚(カグ)はうつらずと云て」(出典:米沢本沙石集(1283)四)
    3. [その他の文献]〔論語‐陽貨〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「下愚」の読み・字形・画数・意味

【下愚】かぐ

至って愚かな者。〔論語、陽貨〕子曰く、唯(た)だ上知と下愚とは移らず。

字通「下」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android