下江村(読み)しものごうむら

日本歴史地名大系 「下江村」の解説

下江村
しものごうむら

[現在地名]根上町下ノ江町

高坂たかさか村の北に位置し、村内をみなと廻道が通る。かつては現在地より東方に上江村・中江村・下江村と一直線上に並んでいたが、たびたびの洪水で現在地に移ったと伝える(根上町史)中世には下郷と記し、天文一一年(一五四二)五月二三日と同一五年一一月二八日・一二月一一日に下郷顕正が摂津石山本願寺の御堂当番を勤めている。顕正は下郷に道場をもち本願寺へ上番する有力坊主であった。とくに一一月二八日の報恩講では点心と斎の相伴衆を勤めている(天文日記)。また同二二年九月一九日には、顕正の子下郷宗三郎が前専乗坊下の直参門徒として本願寺へ上番している(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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