下沼部貝塚(読み)しもぬまべかいづか

日本歴史地名大系 「下沼部貝塚」の解説

下沼部貝塚
しもぬまべかいづか

[現在地名]大田区田園調布本町

多摩川左岸、標高二〇メートルほどの台地にある。台地の西を多摩川が流れ、これに向かって小さな谷が開け、三方が崖状をなす。遺跡の下には現在も湧水があり、井戸とよばれ、豊かな水量を誇っている。当遺跡は都心に近いため、大森おおもり馬込まごめの貝塚とともに明治時代の中頃より、多くの人々の手で発掘され、珍しい遺物のみが知れわたった。広範囲な調査が行われたのは昭和四四年(一九六九)である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android