下粕尾村(読み)しもかすおむら

日本歴史地名大系 「下粕尾村」の解説

下粕尾村
しもかすおむら

[現在地名]粟野町下粕尾

粕尾川に沿い、上流は中粕尾村、下流は都賀郡柏木かしわぎ村・口粟野くちあわの村。南の大越路おおこえじ峠を越えると下永野しもながの村に至る。中世には粕尾郷に含まれ、永禄七年(一五六四)六月九日の佐野昌綱安堵状(島津文書)松崎まつざき・大越しなどの地名がみえる。安蘇あそ郡に属した。元和四年(一六一八)の下粕尾郷屋敷検地(小杉正吉文書)があり、屋敷一六八筆、名請人として玄蕃・兵庫・宮内居・主水居などとみえ、中世武士の名残を示す。また漆一六二本枚・桑一千二六二本など屋敷に植えられていた木も記されており、本多正純による検地を示すものと考えられる。

慶安郷帳では田二六六石余・畑六〇五石余・浮役二二五石余。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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