主として中世において荘園(しょうえん)領主などが、相手方への領主米支払い、配分のために使用した枡。年貢米収納のための納枡(おさめます)に相対するもので、下用(げよう)枡ともいわれた。容量は納枡より少なく、納枡との差額を「交分(きょうぶん)」と称した。東寺(とうじ)の「下行枡」、醍醐(だいご)寺の「横斗(よこます)」、興福寺の「会所枡(えしょます)」などは有名である。なお、戦国期においては納枡や下行枡に対して、荘域を越えた地域単位の地域枡が多くみられ、加地子米(かじしまい)の計量などに使用された。
[小島 晃]
『宝月圭吾著『日本史学研究叢書 中世量制史の研究』(1961・吉川弘文館)』
顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...