下長窪村
しもながくぼむら
[現在地名]長泉町下長窪
南流する黄瀬川を挟んで納米里村の西に位置する。愛鷹山を水源とする桃沢川が村内を貫流して黄瀬川に注ぎ、桃沢川の上流北西方に上長窪村、さらに同村の上流北西方に元長窪村と続く。長窪は長久保とも書き、黄瀬川沿いの丘陵末端には戦国時代の長久保城跡がある。中世の史料にみえる長久保(長窪)は当地辺りをさすものであろう。天文一一年(一五四二)七月一〇日、岡宮(現沼津市)光長寺の寺領一〇貫分が「長久保」一所にまとめられ、加地子を合せ一二貫文となった(「葛山氏元判物写」光長寺文書)。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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