下食(読み)げじき

精選版 日本国語大辞典 「下食」の意味・読み・例文・類語

げ‐じき【下食】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「げ」「じき」はそれぞれ「下」「食」の呉音 ) 陰陽道で、天狗星の精が下界に下って食を求めること。その日を下食日(げじきにち)または歳下食(さいげじき)といい、六〇日に一度あり、沐浴剃髪種蒔植物移植等に凶の日とされる。また、その日の特定時刻を下食時(げじきじ)といい、上記の禁忌は、この時刻だけを避ければさしつかえがないともいわれる。げじ。
    1. [初出の実例]「被日次事、二人共択申今明両日、而明日者天狗下食也」(出典吾妻鏡‐寛喜二年(1230)一二月九日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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