下香春村（読み）しもかわらむら

日本歴史地名大系

下香春村
しもかわらむら

• 福岡県：田川郡
• 香春町
• 下香春村

[現在地名]香春町香春

香春岳一（いち）ノ岳の南麓集落と香春神社の前面から南西に広がる水田地帯を中心とする。さらに香春岳西側の五徳（ごとく）谷にかけての地域、途中香春町に分断されているが、二（に）ノ岳の南東麓の神宮院（じんぐういん）谷から一ノ岳の東麓の殿（との）町にかけての地域を含む。殿町は香春岳（かわらだけ）城の麓にある武家集落で、秋月街道の山手のみに人家が造られた片側町である。江戸時代に小倉藩の山奉行の屋敷や牢屋があった（「添田手永大庄屋日記」中村家蔵）。元和八年人畜改帳では高一千三七二石余の「下香春村」と無高の「下香春町」の二筆に分けて記され、下香春村は家数一六八・人数三四〇（うち百姓二四・名子四九）、牛三三・馬三〇、下香春町は家数三二・人数六七（うち町人一六・鍛冶一）、牛三・馬七。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」