デジタル大辞泉 「不念」の意味・読み・例文・類語 ぶ‐ねん【不念/無念】 [名・形動]注意が足りないこと。考えが足りないこと。また、そのさま。不注意。「お前さんに黙って公債証書を民蔵に渡したのは妾の―だが」〈魯庵・社会百面相〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「不念」の意味・読み・例文・類語 ぶ‐ねん【不念・無念】 〘 名詞 〙① ( 形動 ) 気づかないで残念なこと。考えが足りないこと。不注意なこと。また、その事柄やそのさま。落度。過失。[初出の実例]「不念の念妄を絁して利劔の如し」(出典:三国伝記(1407‐46頃か)一一)② 江戸時代の法律用語で、過失犯のうちの重過失を意味する語。予見できたのにかかわらず、不注意であった場合に用いられ、軽過失を意味する不斗(ふと)に対する語。[初出の実例]「怪我にて相果候もの相手御仕置之事 〈略〉吟味之上、不念之儀於有之は、一等重く可申付事」(出典:徳川禁令考‐後集・第四・巻三一・寛保元年(1741)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例