与那嶺村(読み)ゆなーみむら

日本歴史地名大系 「与那嶺村」の解説

与那嶺村
ゆなーみむら

[現在地名]今帰仁村与那嶺よなみね

諸喜田すくじや村の東に位置し、北は海に面する。東は仲尾次なこーし村。万暦一四年(一五八六)の五月九日の辞令書(辞令書等古文書調査報告書)に「よなみねのうちま人ぢ」とみえ当地の真人地および中城の掟地にある「ひょうすく」田二マシ(「やせたはる」「かなわらはる」に所在)などが浦崎うらさち(現本部町)の目差職に与えられている。同二〇年一〇月三日の辞令書(同調査報告書)によると、「よなみねさとぬしところ(与那嶺里主所)」の田六カリヤ(四九マシ)などが玉城大屋子に与えられている。


与那嶺村
ゆなんみむら

[現在地名]佐敷佐敷さしき 与那嶺原ゆなんみばるなど

佐敷さしち村の南東に位置する。与那嶺は佐敷按司(尚巴志)旧居で、神名に父祖の「サメガワ大ヌシ」の名をもつ御嶽もある。第一尚氏が国王に成上がるまでの戦闘の物語を背景にした次のようなオモロがある。すなわち「おもろさうし」巻一九の一三に「一 よなみねの大や(与那嶺の大屋)/たけつほに つくておちへ(竹坪で〔竹を〕作っておいて)/あんしおそいきや(按司襲い〔王〕が)/しまうちする いやころ(島討ちする 矢柄)/又 なわしろの大や(苗代の大屋)/たけ〔つほにつくて〕(竹坪で作って)」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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